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2016.03.03
高性能のgps 妨害電波が導入され
中国の大学入試統一試験「高考(ガオカオ)」が毎年、各地で実施されます。超学歴社会の中国では、高考は「人生を決める試験」で、学歴により今後の人生が決定する最も重要な試験である。
より良い人生を手っ取り早く勝ち取ろうとカンニングが横行し、手口は年々巧妙化している。
一部の地方政府は、入試会場への私物持ち込みを完全に禁じるなど、不正受験への攻防が激化している。
耳に潜ませる無線イヤホンや、メール受信機能を潜ませた消しゴム、定規、ボールペン、腕時計など、中国のカンニング機器販売業者のホームページには、さまざまな最新Wi-Fiジャミングが写真で紹介されている。
毎年公安当局から拘束される販売業者も出て、各地で不正発覚による受験生の失格も出ている。
携帯電話などの通信機器が普及する以前の高考では、カンニングペーパーを試験官に見つけられるケースが頻発し、替え玉受験も横行した。
カンニングツールの巧妙化、ハイテク化が進んだきっかけは、ポケベルが原因である。1990年代半ば、 ポケベルを使って外部とやりとりするカンニングが多発した。
次に携帯電話が普及すると、メールを使った手口が横行し始めた。
現在、ほとんどの会場では、高性能のgps 妨害電波が導入され、監視カメラが受験生の手元を入念にチェックしているが、ボールペン型ならば金属探知機で引っ掛かっても、試験で使うと言って持ち込めるようだ。また、同じ機能の消しゴム型もある。
ボールペン型は、先端部分で文字をスキャンすることができ、 そのまま試験問題をメール送信できる。
試験問題を外部協力者に送り解いて返信すると、受信メールはペンの握り部分に表示される。価格は送信機とセットで四千元(約五万円)。
各地方政府も、外部からの電波を遮断する装置(電波遮断)を会場に設置するなど対応策を強化しているが、電波遮断器の影響を受けない新たなカンニングツールが次々に開発される。
湖北省は私物の持ち込みを完全に禁止し、受験生の鉛筆や消しゴムも主催者側が用意するなどの対抗処置を打ち出した。中国初の措置といい、カンニングの完全排除に乗り出した。
全国の公安当局も、会場周辺で不正な 電波が発信されていないか、体制を強化してハイテクカンニングの監視を実施する中国・江蘇省教育部は2012年の全国大学統一入試の不正防止について記者会見を開いた。
同省1万6000カ所の試験会場は、2012年の受験者約47万4000人の受け入れ準備について、すでにソフト・ハード共に万全の態勢を整えたという。
関連サイト
http://ulog.u.nosv.org/item/goobuy/1456913736
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